例)扉2組のインターロック
インターロックとドア
インターロックとは、ある操作を行なうときに、ある条件を満たさない限りその操作が行なえないようにする制御の方法のことです。インターロックとドアという関係に当てはめると、危険が伴う機械を操作する部屋などで、ドアが開いているときには機械が操作できないようにするといった安全面や、クリーンルームなどの清浄空間などで、外部の雰囲気をダイレクトにクリーンルームに入れないようにするために、一方の扉が閉じていないともう一方の扉が開かないといった清浄空間の保護という面で、ドアにインターロック制御が要求されるケースがあります。ドアが開かないようにするための施錠機構としては、機械的な仕掛けにより施錠するものと、電気錠などの電気信号を使って施錠するものがあります。
サンワイズでは電気錠を使ったインターロック用のドアで対応しています。サンワイズで標準的に使用している電気錠は、ソレノイド式の電気錠です。電気錠の種類としては、ソレノイド式のほかにモーター施解錠があります。ソレノイド式の電気錠には①通電時施錠型、②通電時解錠型、③瞬時通電施解錠型の3タイプがあります。また、ドアをインターロック制御するには、専用の制御盤が必要になります(自動ドア同士の簡易的なインターロックでは不要な場合があります)。サンワイズでは、開きドアのインターロック用で、市販のコンセントボックスに収まるコンパクトサイズのインターロック制御盤“ISIシリーズ”を製造しています。
通電時施錠型
- 通電している間、施錠されているタイプ。停電時には解錠されます。断線してしまった時や火災・停電時に非常口や避難路とする場合には、このタイプを使います。
- 通電時解錠型
- 通電している間、開錠しているタイプ。停電時には施錠されます。断線・停電しても中に人を入れたくないような部屋の出入り口や通用口には、このタイプを使います。
- 瞬時通電施解錠型
- 通電する極性によって、施錠または解錠するタイプ。停電時は、停電前の状態のままです。